『いざなおう、いざなおう、めくるめく世界へと…』








イザベラ…いや、アリアはそっと瞳を閉じて、その声を心に留める。





彼…コナーは今、何処にいるのだろうか?





そんな思いが、胸に芽吹いて行く。




この冒険の始まりに、彼の存在は大きく関わっていくだろう。



アリアは、シィースラインにもう一度手をやり、深呼吸をして呟いた…。









「コナー…貴方は、一体…どれほどの力を持っているの…?」







あの、人の気持ちを惹き付けて止まない、歌声と…。




真っ直ぐに射抜くような、あの視線…。






まだ1度しか、それも数分しか顔を合わせていない彼の事を、アリアは既に意識し始めていた。