コナー…。 コナー…。 心の中で、呟いてみる。 その名を、私はどこかで聞いた事があるような…。 イザベラは記憶を辿ろうとしたが、すぐにそれを止め頭を軽く振った。 すると何を思ったのか、コナーと名乗る男は、しゅるっと顔を覆っていた薄いベールを解く。 その顔を見て、イザベルは強い力で胸を押された気持ちになった。 これは一体どういうことだろう? この感情は? この人は……一体?