きゅう


自分でも気付かない内にアリアは口唇を強く噛み締めていた。


この戦いはまだ完全に終わっていない。


それなのに…。


どうしても、こんなにも涙が湧いてしまうのだろうか。


と、そこに。


ゆらり、と大きな影が浮かび上がった。
アリアはそちらの方を見やって…思わず叫んだ。