「白は唯一の跡取りだったからな。じじいも必死になる」 黒藤が嘆息気味に言えば、 「白ちゃんにはあげられないね」 「白桜は見ることも駄目ね」 真紅と百合緋が平坦な表情で言った。 「え、そこ結託するの?」 二人も黒藤側に廻られて、傷付いた顔の白桜。 そのうちしぼんで縁石の上に膝を抱えてしまった。 「白桜にそんなことがあったのですか」 キッチン――厨(くりや)にいた紅緒と紅亜が戻って来た。