「それはそうだが――真紅が黒藤を上回ると?」 「そこまではわからないよ。でも、始祖の転生のほとんどが当主になってきたのも事実だ。 ……兄貴はなんで『始祖の転生』がそれほど特別に扱われるのか、知ってる? 俺知らないんだけど」 「知らないな。『始祖の転生』というもの自体、最近まで知らなかったくらいだ」 「……そこは知っておこうよ……」 絶望の声をあげる架は、相変わらず生家至上主義だった。 「真紅が当主に向いていると、本気で思ってるか?」