縁側に並んで座る。 竹垣がそれなりの高さがあるので、人目は気にならない。 「今日は、お疲れさま」 真紅が言うと、隣に胡坐をかいた黎は困った顔をした。 「疲れさせたのは真紅の方だろ。……大丈夫か?」 「私? 黎とのお付き合いを反対されなかったから、むしろ調子いいよ」 「……うん」 すっと黎の手が真紅の背中に廻って、そのまま抱き寄せられた。