** 合鍵は貰ってたけど、何となく入りづらくて、インターフォンを押した。 『はい』 「愛だけど…」 『鍵もってんじゃねぇの?入れよ』 入っていいって許可をもらえてホッとした。 いつも出入りしてたのに、少し緊張してしまう。 鍵を開ける前に一呼吸置こうと思ってたら、ガチャっと音がしてドアが開いた。 「何してんの?早く入れよ。夜おせーんだから」 「あ……うん…」 すでにお風呂に入ったのか、濡れている髪の毛が色っぽくてドキッとする。 「風呂どーすんの?」 「借りる…」