翌日の朝、クラリスはやはり早起きをしていた。ランティスのブレックファストを淹れる必要があったからだ。
しかし準備に取り掛かろうとしたところでディオンが茶室にやってきた。申し訳なさそうな顔をしているディオンにクラリスが尋ねると「ランティス様からお言葉を預かっていました」と言った。
「今日はブレックファストは結構だと。昨日のこともあるから少しでもゆっくりしてほしいと仰っていました」
クラリスは驚きのあまり目を見開いて、けれど冷静に「そうですか」と呟いた。
ブレックファストがいらないなら昨日の夜のうちに言え。そう思ったが、それでもランティスは気遣ってくれたのだろうとも思った。
「すみません、本当…昨日の夜のうちにランティス様が仰れば、多少ゆっくりすることもできたでしょうに…昨日自室に戻られてから言われたのです。本当に困った王ですみません」
ディオンが申し訳なさそうに言う。クラリスは慌てて「ディオン殿が謝ることなど何もありませんから」と首を横に振る。
「ランティス様がもう一つ仰っていました。ブレックファストを頼まない代わりに、午前のお茶の時間にクラリス殿に茶を持ってきてほしいと」
しかし準備に取り掛かろうとしたところでディオンが茶室にやってきた。申し訳なさそうな顔をしているディオンにクラリスが尋ねると「ランティス様からお言葉を預かっていました」と言った。
「今日はブレックファストは結構だと。昨日のこともあるから少しでもゆっくりしてほしいと仰っていました」
クラリスは驚きのあまり目を見開いて、けれど冷静に「そうですか」と呟いた。
ブレックファストがいらないなら昨日の夜のうちに言え。そう思ったが、それでもランティスは気遣ってくれたのだろうとも思った。
「すみません、本当…昨日の夜のうちにランティス様が仰れば、多少ゆっくりすることもできたでしょうに…昨日自室に戻られてから言われたのです。本当に困った王ですみません」
ディオンが申し訳なさそうに言う。クラリスは慌てて「ディオン殿が謝ることなど何もありませんから」と首を横に振る。
「ランティス様がもう一つ仰っていました。ブレックファストを頼まない代わりに、午前のお茶の時間にクラリス殿に茶を持ってきてほしいと」


