『す、き…』

そう、口にした。


そうしたら、せんぱいは他の誰に向けたこともないんだろうなっていうくらいの、笑顔を返してくれて…更に顔が熱くなった。


今、私顔は絶対おかしなことになってる。
でも…恥ずかしいのに嫌じゃないって、なんでなんだろう?


髪をかき上げながら、ジャージの上着を脱ぐ仕草でさえ私の中になんて名づけたらいいのか分からない感情を生まれさせる。



沸騰するような、感情の連鎖。


私は、この人を好きなんだ。
必要としてるんだ。