「…、か、KAZU…です。ギターの…」


消え入りそうな私の声。


こんな、公開告白みたいなのは、耐えられない。
だから、ぎゅうっと瞳を閉じた。


せんぱい達にそんな姿を見られるもの恥ずかしくて、カァーっと顔が熱くなる。


少しの間を置いて、ひゅうっと口笛を吹いたのは、誰でもない神谷せんぱいだった。


「へぇ?未麻、KAZU好きなん?それは、それはー…」

「も、もう…からかわないで下さい!本気で好きなんです……」

「からかってねぇよ?なぁ?透?」

「俺に話をふるんじゃねぇよ、ばーか」

「あぁ?なんだよ、てめぇ、ケンカ売ってんのかよ?」

「まぁまぁ…二人とも。未麻ちゃん見ろよ。可哀想に震えてんじゃん」