「凛!!」


頼が、口のタオルを外すと抱き締める。


「新一が、凛を襲ってたんだ。


新一、なんでだよ」


新一は、項垂れる様に畳に座る。


「仕方ねえーじゃん。なんで、夜にあんな声聞かせるんだよ。俺が、凛ちゃん好きなの分かっててしてるなら、最悪じゃん。


気づいたら、凛ちゃんを‥‥‥‥ごめん」



誰にでもなく、呟いた。

震えた声‥‥