「まあ、羅夢がいいならいいけど


無理すんなよ?」


愛夢は、優しい。


まるで本当の家族みたいに優しい。


本当の家族なんて、、あたしには居ないのに。。



悟られたくなくて、ニコリ、と微笑む。



カランカラン、と店のドアが開く。


「羅夢ちゃん、今日は同伴だよね。何食べたい?何でも任せなさい‼」


35歳、年の割りにはしゃべり方、行動はおっさんそのもの。


だけど、割かしたくさん落として居てくれるからいい。


あたしは、腕を組み夜の町を歩いた。