「バレた?仕方無いじゃん。

足掻いたっていいだろ。悔しいし今日の御披露目で、"キス"とか。


しかも、こんな可愛い子と。」


初めて長く喋ったようで、息継ぎを忘れてヒーヒー言ってる新一くん。


「えっ、えっ、キス?私聞いてないよ頼くん」



「あー、いやー、言いそびれて。大丈夫、凛の嫌がることしないよ」


初めて凛って呼ばれた。



なんだか、テレる。

そんな私達の会話に、幹部の皆さんの視線を集めていたのは、知らなかった。