「春くん、なんか怒ってる?」


いつも、ニコニコの春くんの機嫌が数倍悪い。


「今日の御披露目の話聞いてないの?」


新一くんが、不思議そうに聞く。


顔が近すぎてドキリとする。



「‥聞いてないよ。あの、新一くん顔近い」



嫌でも意識してしまう、カッコいい顔が近すぎてドキドキする。


「新一さん、凛ちゃんを口説くのやめてください」



そんな私を守るように抱き締め引き寄せる頼くんに。


ドキリ、とした。