「私が、頼くんを、好き?だけど、私はーーーー聖也のことだって、未だに吹っ切れてない。


それなのに、頼くんと普通にはなれない」


聖也のことは好き。忘れられない。


忘れたくないーーーー


「私を思ってしてくれた聖也の気持ちがあるの。


いくら、たくさんの好きがあっても彼はもういない。彼はもうここには‥‥‥‥」トン‥、と私の胸に手を置かれた。


「いるよ、聖也は君の胸の中にいるよ。


君の胸の中で生きてる。


聖也は、君がこんな顔して泣いてるなんて知ったら悲しむよ。


だから、大丈夫。俺も大丈夫。

だから、、頼のとこ行きな」


不思議と胸の中が暖かく感じて、ドクンドクン、と脈打つ。