――そんな人生最悪の日。



私を救ってくれたのは、偶然食べた朝ごはん。


無愛想な店主の作る朝ごはんは、温かくてやさしくて。


凍りつきそうな心を溶かしてくれた。




そのときの私はまだ知らなかった。





あの朝ごはんが、自分の人生をも変えることになるなんて。