「はぁー。帰りたい…」 何度となく吐き出す溜息。 今回の課題は、内容的に大したこともなかったから、昼過ぎには帰れるだろうなーなんて考えながら外に出たあたしは、この時何も気付かなかった。 まさか、あたしの行動の一つ一つを、侑斗が気に掛けているだなんて思いもしなかったから…。