「…しんじょ、かーわい…」


しばらくして、あたしが一人じゃ立ってらんないくらいになってから。
あやちゃんはそれでも名残惜しそうに口唇を離してそう囁いてきた。
なんかもう、どうでもよくなっちゃって、あたしはあやちゃんにしがみ付いたまま、朝から直接言いたかった言葉を口にした。


「あやちゃん………すっごい………………すき」


ほんとはそれだけじゃ足んないんだけど。
でも、あたしの中の全部を込めて。


「オレも、しんじょーだけだよ?」


あやちゃんの胸に顔を埋めたら、そう言ってまた髪を撫でてくれた。