恋と友情、あなたならどちらを選びますか?




「何?」

「え、えっと、私は、誰よりも先輩が頑張ってたの知ってます!エースとか言われて、プレッシャーに感じたこともあったかもしれないけど、それに打ち勝った先輩を、すごく尊敬してます!」

「…っえ。」

「3年の女子の先輩もみんな言ってました!翔里くんはすごいって、誰よりも努力してるからあんなに上手いんだって、私だってそう思います!
だから、誰もあなたを責めたりしない。頑張った証拠だから、努力したことは事実だから…弱音、我慢しなくていいんです。最後まで諦めないで下さい。」


「…っ、ごめん。」


なぜか謝った翔里の顔は赤く、少しだけ見えた一重で大きい綺麗な瞳から、水滴がいくつか零れ落ちていた。

車のドアが閉まった音で、誠はハッと我に返った。

「あ…何言ってんだ私。待って、めちゃくちゃ失礼なこと言ったんじゃ…。やばいどうしよう、なんて言ったんだ私…。」


誠自身も信じられなかった。
滅多に声を荒げることのない自分があれだけ大きな声を出して、しかも自分が何を言ったか覚えていないのだ。
先輩に向かって失礼なことを言ってしまったのではないか、ただでさえ足の怪我で傷ついているというのに____。


「先輩に向かってなにしてんの…最低じゃん…。」