【短】キミを好きだと叫んでみたら

「……なっさけな…」


こんな時どうしていいのか、恋愛経験値ゼロな俺には皆目検討もつかない。

責めたらいいの?
縋ればいいの?


俺はどうしたいんだろう?


このまま別れるとか言われたら、ショック過ぎて死んでしまうかもしれない。

それくらい、俺は李弥が好きなんだ…。


なのに、今は李弥が凄く遠くにいるみたいで、のどの奥がヒリヒリする。



腕時計の針を巻き戻せたなら、あんな光景目の当たりにしなかても良かったのに…。


ねぇ、お願いだよ。
俺以外にそんな顔、見せないで。


女々しいかもしれないけど、頼りないかもしれないけど。

俺にはキミしかいないから。