その帰り道。

俺は李弥と少し早めの3ヶ月記念プリクラを撮って、あれこれ考えた末のプレゼントを、渡した。


それは小さなペンダントで、スライドすると丁度今撮って来たプリクラが収められるロケット式になっているもの。

少しでも、李弥の近くに居られたら。
そう思って考え抜いた品物だった。

李弥は、それを大事そうに受け取ってから、もう今までで一番じゃなかろうかというくらいの笑みを向けてくれて、


「ありがとう、紘汰くん。…大好き」



と言ってくれた。



それだけで、満たされる。

だからこれからもその笑顔を守るべく、俺は誓いを立てるんだ。


半年後も、一年後も、二年も三年も、その先も…。


君に好かれる俺でいることを…。


fin.