それから食堂につくも……


「希依ちゃんおっはよー!!」


「おはようございます吉良さん、希依さん。」


「……おはよう。伊織くん、頼くん」


「おう」


この広い学食に、伊織くんと頼くんしかいなかった。


「竜司は?」


「まだ~
もうくると思うけど」


「っていうか私たちしかいないの?」


普通科・理数科の一般の人はもっとガヤガヤ…席の奪い合いだけど……


「他の人は部屋で食べられるんです。
ここを使ってるのは私たちだけですよ。」


へ、へぇ…みんな部屋なんだ…


「……なら私も部屋の方が…」


朝が楽そうな気がするんですけど……


「部屋だと準備と片付けは全部お前がやるはめになるけど。」


「うん、やっぱみんなで食べる方が楽しいよね。」


「…切り替え早いやつ」


準備と片付け?なにそれ、めんど。
…そういや、昨日の夕食はなかなかめんどくさかったな…
他の姫たちは毎日そんなこともしてんの?

ご苦労様です。


「希依さん、こちらに」


「あ、うん!」


今日も私は頼くんにいっぱい教わってきます。