【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。




「なんだよ『あなたは合コンに行ったら必ず会場を盛り上げる役に回るタイプで、盛り上げることに集中して肝心の彼女はゲットできないまま終わるでしょう』って!!」

「いやぁ、当たってるじゃないですか。ここの占いは本物ですよ」

「真壁先生に言われると嫌味にしか聞こえないんすけど!?」


真壁先生と野沢先生が、ちょっとだけ喧嘩しながら占いの館から出てくる。

野沢先生は相変わらずだなぁ……。


「どうやらここの占いは当たるみたいね! ち、ちょっと入ってみてもいいかしら?」

「うん、じゃあ私も入ってみようかな」


紫色のカーテンをくぐり抜け、私とセレナちゃんはその占いの館に足を踏み入れた。







「なんっなのよあれっ!!」


セレナちゃんは真っ赤な顔で興奮しながら、さっきの占いの館について語る。


「『傲慢で上から目線かと思いきや、実は小心者で言いたいことが言えないタイプ。その心はまるで小動物レベル、自覚があるのがまた厄介』ってなによ!! ……当たってるわ、何者なのあの子」

「私は『君は占いなんてもう必要ないだろう』って言われちゃった。私も占ってほしかったなぁ……」