【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。




「わぁ、凄い……!」


そんな私の声が、理科室内に響き渡る。


黒いカーテンで光を全て遮り、どわなふうにしてるのか分からないが、プラネタリウムみたいに壁や天井がキラキラと輝いていた。

これにはセレナちゃんも目を輝かせ、あたりを見回している。


一通り堪能したら次の教室へと向かう。


美術部の絵の水族館や、射的に手作り雑貨の販売、他にも先生たちが自家製のジャムやパンを売ったりと、いろいろな催し物が行われていて、どこも賑わっている様子だ。


「あら、ここは……占いの館って書いてるわね」


セレナちゃんがふと立ち止まる。

黒いボードに紫の文字で『占いの館』と書かれたそこは、ちょっと不思議な雰囲気を漂わせていた。


そこから丁度、見知った二人組が姿を表したのだ。