【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。




「よ、よよ、よ、よかったら、お揃いにしてあげないこともないけど!?」

「お揃いに?」

「ど、どうせ同じパーツを作るんだし、というか、わたしとお揃いだなんて嬉しさに泣いて喜んでもいいのよ? ……い、嫌なら別に、無理にとは……あの、でもお揃いに……した、くて……っ」


だんだんと顔をうつむかせるセレナちゃん。

そんなセレナちゃんに、私が返す返事など決まっていた。


「私もセレナちゃんとお揃いにしたい! だから作り方、教えてくれる?」

「柚月、さっ」


セレナちゃんはコホンと一つ咳をして、


「よろしくてよ! この月城セレナがしっかり、ちゃんと、これでもかってぐらい丁寧に教えてあげるわ!!」


満面の笑顔を、私に向けてくれたのだった。