【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。




セレナちゃんが私の目の前に、試しにとパーツを並べていく。


「うわぁ、この色の組み合わせ、本当に凄く可愛い!」

「なんたってこの月城セレナが選んであげたんだもの、当然よ! ……可愛い色の配色とか調べといてよかったわね、ナイスよわたし!」

「? セレナちゃん今なにか……」

「べ、別になにも言ってないわよ! それより、柚月さんはこのパーツだけでよろしいのかしら?」

「うん、このパーツと……あ、これも足していい?」


私が手に取ったパーツは、ふちがゴールドで、透明なピンク色をしたストーンがリボンの形をかたどった物だった。

セレナちゃんも「それを選ぶとはさすが柚月さんセンスがいいわ!」と言ってくれる。


「私のセンスと言うか……ほら、今セレナちゃんがしてるブレスレットが可愛くて」


セレナちゃんの左手には、同じリボンのパーツが使ってあるものをはめていた。


「それが凄く可愛いから、私もこのリボン入れたいなって思って」

「そ、それは……あの、じゃあ、その、柚月さん!」


パッと、私の方に顔を向けるセレナちゃん。

すーはーと深呼吸をして、覚悟を決めたようにセレナちゃんは口を開いた。