【完】無気力な幼馴染みがどうやら本気を出したみたいです。




賑やかな二人組が教室を出ていき、とりあえず私はセレナちゃんの目の前に座った。


セレナちゃんと私の机の間にはストーンやビーズがたくさん置いてあり、セレナちゃんはどうやらアクセサリー担当のようだ。


「い、いいい、いらっしゃい柚月さん。よ、よかったら、その、なにか作っていきませんこと? この月城セレナがと、とくべ、特別に教えてさしあげるわ!」

「じゃあせっかくだしお願いしようかな! でも私、不器用なんだけど大丈夫かな」

「柚月さんなら大丈夫に決まってるわ! それにわたしが付いてることだし、これ以上に安心なことは他にはないはずよ!」

「そっか、そうだよね。セレナちゃんもいてくれるし……よーし!」


気合いをいれて、色とりどりのアクセサリーパーツと睨みあう。

うん……えーっと……。


「たくさんありすぎて、どれにするか決まんない……」

「じゃあ、このピンクと……ホワイト、あとはこのパーツを合わせたりしたら、わたしとっても可愛いと思うのだけれど。……柚月さんにも似合いそうだし」