さて、なにがおころうと、文化祭実行委員である私の忙しいさはそう変わらない。 「さてと、テーブルクロスはちゃんと貸してもらえたし、あとは……」 最後の仕上げとばかりに、なにか用意しなければいけないものはないか、確認をしていく。 私たちが喫茶店をする教室は調理室の隣にある被服室で、今は置いてあった机を外に出している状態なので、ひどく殺風景だ。 そして今日も放課後までかかってしまい、綺麗な夕日が教室の中を照らしている。 「さ、鍵を返して私も帰ろうっと」 ガチャンと、被服室の鍵を閉めた。