「本当に良いのかい?」
「当たり前だよ! だって、三人でした方が早く終わるし」
「ん、だから……手伝う」
「……そ、そうか。確かに三人でした方が早く終わるな。簡単な計算だ。……あー、なんだ、その」
「ありがとう」と、少し照れくさそうに鬼龍院くんは笑った。
いつもの大人びた笑顔とは違い、少し無邪気な子どもらしい笑顔だ。
「ではここの端から順にまとめて、最後にホッチキスでとめるのだが……よし、僕がホッチキス係になるから君たちはまとめてくれないか?」
「ここから順にだね。オッケー!」
「……了解」
こうして、本日は鬼龍院くんのお手伝いをすることとなった。



