「別れちゃえよ。そんな奴、お前には向いてない。つか、笑う事も泣く事も出来ない状態なんて、一番最悪だろうが」
苦めの珈琲を飲みながら、親友の大亮は言う。
カップを持つ手じゃない方の手であたしの頭を撫でながら。
ぽんぽんと、落ち着かせてくれるその仕草にぐるぐると溜っていた想いが一気に溢れだす。
「なんで、友達のままでいられなかったんだろ…好きじゃないのに、失いたくないって…可笑しくない?」
「それは、アイツの良いとこばっかりがお前に残ってるからだろ?誰だって友達には嫌われたくないからイイ顔するって。まぁ、俺とかは駄目なとこばっか見せてよく怒られてっけどな」
にやりと笑うとえくぼが出来るのでどうにも憎めない。



