「もしかして初めてだったりすんの?」
「はぁ!?ほんっ、まに!やめて下さい!」
「その反応は初めてか〜、やりがいあるよねー初めての子。」
「やりがいって…最悪。」
この男、憎まれ口を叩くのは得意らしい。
このままでは本当に奪われかねない。
高校時代付き合っていた彼氏に無理やりされそうになったことがあり、かなりトラウマになっていたこの行為。
その時は直前で部屋に彼の親が入って来て助かったのだが、さすがにここへは誰もこないのかもしれない。
「もう、離し「大人しくしてろようるせーな。」……。」
「手間かけさせんな、静かにしとけ。」
ここで全てにおいての初めてにさよならを告げることになるとは思いもしなかった。
朔真さんの薄い唇が近づく。
高く整った鼻が触れる。
勢いよく目を瞑り、覚悟を決めた__
「って、本気ですると思ったのかよバカ女。」
「…へ。」

