「よぉウェイトレス〜、オーナーが何飲んでもいいって言ってっからお前も飲めよ〜。」
「うぉっ!?」
何か重いものが私の肩にのしかかる。
何かと思い顔を上げ横を見てみれば
「朔真さんっ…!?え、は、ちょ酒くさっ!」
「おぉ〜朔真もう出来上がってんのか。
ははっ、傑作だな。」
「オーナー笑ってないでどうにかしてくださいよ!」
朔真さんは私が来る10分ほど前から飲んでいたようで、すでに泥酔状態に陥っていた。
「ここはウェイトレスさんが部屋まで送ってあげたらどう〜?」
「それ賛成〜。朔真酔うと超めんどくせーから頼んだわ!」
今日は誰の歓迎会だ。
もはや歓迎会と呼べるものではなくなってしまったようだが。
このまま朔真さんに酔い潰れられて夜の営業に出てもらえないのは困る。
しかし、ナンバーワンの朔真さんが酒に弱いとは一体どういうことだ。
姉が頼んだシャンパンを瓶ごと一気飲みしていたというのに。
「は、はあ。部屋ってなんの部屋ですか。」
「朔真の部屋だよ。あいつこのビルの4階の部屋に住んでんの。」
「そうやったんですか…。」
「んじゃ、よろしく〜。」
無責任な言葉を浴びせられ、私は朔真さんの腕を肩に回してエレベーターへ向かった。

