ぼうっとしながら姉に着いて行くと
「お姉さーん、うちの店入ってかない?」
「可愛いね君!どう?うちの店!サービスするよ〜。」
どうやらここはクラブ街らしく、”キャッチ”と呼ばれるスーツ姿の青年や、体のラインを強調するドレスを着た女性があちこち歩いている。
「え、なにここ…。こんなとこって聞いてない…。」
「だって言うたら怒るやろ〜?」
怒るどころの話ではない。
一生来ないと思っていた場所に無理矢理連れて来られたのだ。
「私帰る。」
「えぇー!せっかくやねんから飲んで帰ろうやあ!」
「嫌やわ!ホストクラブなんて行きたくない!」
「結構ええのにぃ…。ってもう着いてもたしさ!それに、今からここ引き返すん?」
ふと来た道を振り返れば怪しげな店ばかり。
声でもかけられたら回避できそうにない。

