今日の予報は曇りのち雨です。 お気に入りの傘を手に登校しました。 「おはよう。雨宮くん」 「おはよう」 私と雨宮くんは、挨拶をする仲になりました。 私の毎朝の楽しみなのです。 私たちの会話は多くありません。 教室では萎縮してなかなか話せない私と、もともと寡黙な雨宮くんだからです。 それでも雨宮くんは、嫌な顔一つせず私と帰ってくれています。