愛しい人

手に包帯を巻き着物の袖口を赤く染め







それでも織り続けた







『これで最後。これであの人の薬を買える。』









『あなたは私が人でなくても愛してくれますか?』








あなたに嫌われるのが怖くて結局言えず








スッ






ギュッ






「当たり前だ。いい加減分かれよ…」








そう。彼は気づいていた。








妻があの時助けられた鶴だということを…








彼は妻の赤く染まった体を抱きしめてくれた。








そんな妻は夫の腕の中で泣いた