「ちょっと!なお!雨のあとで水跳ねるから、ジャバジャバ走んないでよ!このお子様が!」 「なんだよ!お前の方がお子様だろ!好きなやつもいない癖に。つーかもう、なおって呼ぶなって子供じゃねーんだからよ!」 この言葉にどきん、と胸が鳴った気がした。 「な、なんでそんなこと言えんのよ!私の事知らない癖に!」 「は?幼馴染なんだから、色々知ってんのに決まってんだろ!」 ズキンズキン。 胸が痛い。 どうしよ、まだ学校にも着いてないのに、泣きそう。 帰りたい。