「んだよ!紗綾(さや)!邪魔すんな!」 「はぁ?あんたが邪魔してんでしょーが!」 私の朝は戦争だ。 そう、こいつのせいで。 「ちょっと!なんで人の前走ってんのよ!」 「俺の方が足長ぇからだろ!」 「はぁ?ばっかじゃないの?!」 幼馴染で隣のクラスのこいつ、櫻井尚斗(さくらいなおと)。 この頃何故か、人に突っ掛かってくる尚斗は、何かと私の邪魔ばかりしてくるんだ。 …人の気持ちも知らないで。