さよなら、大好きな尚斗。 もう、明日からは普通の幼馴染として生きていこう。 こんな泣いてばかりの自分にもお別れをして…。 新しい恋へと踏み出せるように頑張ろう。 そして、その日から。 私は遅刻する事もなく、平凡な日々を送っていった。 かずちゃんには、散々泣き言を聞いてもらって…慰めてもらって…そのお陰で今の私がいるんだと思う。 だから…。 「紗綾、聞いてくれよー」 「またー?」 尚斗のコイバナも、少しは聞けるようになったんだ。 まだ少し…胸は痛いけど…。 fin.