「これからも表紙をお願いするねって話してたんだけどね。残念だよ。もし、会ったら俺に連絡くれるように言ってくれないかな」 彼はそう言って名刺を差し出した。 名刺には「タウン下北沢編集長 園田旬」と書かれていた。 私も逆に何かあったら知らせて欲しいと、とりあえず名刺を渡した。 「なんだ。同業者かい?」 「いえ、私事です」 「そっか。わかった」 彼は人なつっこい笑顔で見送ってくれた。 また何の収穫もなかった。 今日は、これまでだった。