春色のletter

思い返せば、命が消えかかっていたからこその、彼の選んだ言葉、表現だったものがたくさんあった。


彼が書いている間に、どうして気が付かなかったんだろう。


どうしてもっと早く会おうとしなかったんだろう。


きっと、彼と違って、自分のことばかりだった。


彼は自分を救って欲しいようなことは何一つ書かなかった。


そして、そのまま消えていった。






それが彼の愛だった。