「夜梨子、終わったぞ。帰るよ」 ハルが肩を揺らした。 「あ、はい…」 何か夢を見ていた。 思い出せなかったけど、きっと気持ちがいい夢だった。 帰りの車の中でも、ふわふわとして、すごく気持ちが良かった。 「夜梨子、着いたよ」 気が付くと、家の前だった。 ハルが私を支えながら、チャイムを押した。 母が出てきて、私を見ると、渋い顔をした。