春色のletter

「で、例の孤独感はどう?」


「あ、…なくなりました」


「あら、なんで?」


彼女は柔らかく聞いた。


「えっと…」


「ん?」


「手紙です」


「手紙?」


彼女は少し首をかしげた。


「昔付き合ってた人から、手紙が来ました」


「それで?」


彼女の言葉は柔らかいままだった。


「そのままやり取りを続けています」


「そっか。それで孤独感が消えたんだ」


「ええ」


彼女はそこでまた一口珈琲を味わった。