「もう大丈夫ですよ」 「そうか?今日はもう帰った方がいいんじゃないか?」 「いえ、ほんと大丈夫です。立て看描かなくちゃいけないし」 「本当に?大丈夫?」 「ええ、ほんと」 心配そうにしているハルに私は笑顔で言った。 「そっか…」 それでもまだ心配している表情を続けているハルは、自分の立て看はほっといて、私のを手伝ってくれた。 一生懸命描いてくれている横顔を見た時、私のココロの中で、大きくなっていた何かがはじけた。