その時、聞きなれない着信音が響く。 見なくても分かる。奴らが動き出したのだ。 ポケットに入れたままだったケータイを取り出す。 事情を説明していないのにも関わらず親父は分かったのか、頷く。 場所を部屋に移すと、信洋の指示か逆探知の機械と録音機が準備されていた。信洋の手で繋がれるそれらの機械が起動したのを確認して、着信ボタンを押した。 季龍side end