「君、平君に何をしたんだ?」 思いもよらぬ言葉に、口を噤んでしまう。 あたしは平さんの書類を拾っただけなのに…… 菅井さんは、あたしが悪いかのような話し方をする。 困っているあたしに、 「別に変な意味はないよ。 急に平君が君を変身させてくれって言うから」 菅井さんは笑いながら告げる。 「……変身?」 「そう、変身だ。 今週の土曜日のヘアセットも、僕が担当するからよろしくね」 菅井さんはそう言いながらも次々に髪を巻いていく。 その魔法みたいな手つきに見惚れてしまった。