ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

「変人大河ちゃん、マメ大丈夫?」


そこへ本山くんがやって来た。


「俺が変人なら、お前、どうすんだ?」

「俺は凡人だ」

「凡人って、そんな自慢することか?」


ドヤ顔をする本山くんに、大河が突っ込みを入れる。


「凡人もパートナー次第では超人に変わるってこと。ね、あなた」

「気持ちわるっ」


本山くんが大河にすがりつくマネをするので、どうにも我慢できなくなり噴き出してしまう。


「でも、変人が輝けるのは、誰かが支えてくれるおかげだと思うんだけどねぇ」


本山くんがそう言いながらチラッと私に視線をよこすので、驚く。


「わかってる。小姑め」

「イヤだ、小姑じゃなくて奥様よ」


そのやり取りにクスクスと笑いながらも、『わかってる』と大河が言ってくれたのがうれしくて、泣きそうだった。


本山くんが言った『誰か』が私を指しているのに、大河も気づいたはずだ。

それでも『わかってる』と口にしてくれた……。