ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

そして春の甲子園の切符争いとなる、秋季大会が始まった。

三年生がいなくなった分、ベンチ入りできる一年生が増えた。
大河を筆頭に、本山くんやバッティングの成績のいい選手が今回はベンチ入りした。


でも、先発メンバーはオール二年生。

上級生優先なのは、夏の大会だけではなかったようだ。


校内で行う紅白戦以外は、基本上級生が先発するという考えを監督は譲らない。

大河のピッチングを絶賛していたのは、なんだったんだろう……。


そして、迎えた十月の中旬。

秋季大会予選の一回戦の相手は、過去に練習試合をして二勝二敗という五分の成績の高校だった。
だけど……。


「ダメだ。全然歯が立たない」


記録員としてベンチ入りしていた綾子先輩が、試合終了後ボソッと漏らす。

五分の成績のはずなのに、結果は五対〇。

大河の出番もなく、打線もかみ合わない。
せっかく出塁しても次が続かない。

送りバントはことごとく失敗し、盗塁も一本も決まらなかった。