だけど……今は女でよかったと思ってる。
それは大河のことを好きになったからだ。
「俺、情けないな」
「あー、そうね。朝、全然起きないとことか、ホント情けない」
もちろん彼が、初戦で敗退してしまったことを言っているのはわかっていた。
でも、それは大河にはどうにもできないことだったから、そんなふうに思う必要はない。
「あはは。眠いもんは仕方ないじゃん」
「それでも起きるの!」
毎日必死に野球と向き合い、もうクタクタなのだろう。
けれど、甲子園に行くという気力が彼を奮い立たせている。
「なんでこんなに眠いのに、野球なんてやってるんだろ」
次の彼の言葉に胸がチクンと痛む。
「そんなの、好きだからじゃないの?」
「あぁ、そうか」
とぼけた口調の彼だけど、まっすぐに空を見上げている目は、少しも笑っていない。
「それじゃあ、好きじゃなくなったら……」
大河はそこまで言うと、目を閉じてしまった。
それは大河のことを好きになったからだ。
「俺、情けないな」
「あー、そうね。朝、全然起きないとことか、ホント情けない」
もちろん彼が、初戦で敗退してしまったことを言っているのはわかっていた。
でも、それは大河にはどうにもできないことだったから、そんなふうに思う必要はない。
「あはは。眠いもんは仕方ないじゃん」
「それでも起きるの!」
毎日必死に野球と向き合い、もうクタクタなのだろう。
けれど、甲子園に行くという気力が彼を奮い立たせている。
「なんでこんなに眠いのに、野球なんてやってるんだろ」
次の彼の言葉に胸がチクンと痛む。
「そんなの、好きだからじゃないの?」
「あぁ、そうか」
とぼけた口調の彼だけど、まっすぐに空を見上げている目は、少しも笑っていない。
「それじゃあ、好きじゃなくなったら……」
大河はそこまで言うと、目を閉じてしまった。



