それなのに、いまだに巻かれたテーピングを見ているだけで胸が締めつけられるように苦しくなり、顔が険しくなってしまう。
「はぁー」
大河は大きな声を上げ、広場の真ん中に大の字で寝そべってしまった。
『制服が汚れるよ』と言おうとしてやめた。
そんなこと、どうでもいいや。
私も彼の隣に行って、同じように寝そべった。
「栞、シャツが汚れるぞ」
「大河もだよ」
汚れてもこうしたい気分だった。
最初はグローブでボールを受けることすら難しく、投げればとんでもない方向に飛んでいってしまい……草むらの中からボールを探し出す時間のほうが長かった。
そんなことをふと思い出して、感慨深い。
「俺はいいって。栞は一応女だろ?」
「一応って、失礼ね!」
大河が野球を始めて、本当は私も一緒にやるつもりだった。
でも女の子は甲子園に行けないと知って、あきらめた。
あのときほど男の子になりたいと願ったことはない。
「はぁー」
大河は大きな声を上げ、広場の真ん中に大の字で寝そべってしまった。
『制服が汚れるよ』と言おうとしてやめた。
そんなこと、どうでもいいや。
私も彼の隣に行って、同じように寝そべった。
「栞、シャツが汚れるぞ」
「大河もだよ」
汚れてもこうしたい気分だった。
最初はグローブでボールを受けることすら難しく、投げればとんでもない方向に飛んでいってしまい……草むらの中からボールを探し出す時間のほうが長かった。
そんなことをふと思い出して、感慨深い。
「俺はいいって。栞は一応女だろ?」
「一応って、失礼ね!」
大河が野球を始めて、本当は私も一緒にやるつもりだった。
でも女の子は甲子園に行けないと知って、あきらめた。
あのときほど男の子になりたいと願ったことはない。



