ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

そして、いよいよ試合が始まった。

初戦の相手は、旭日と同じ公立校。
しかし、三回戦くらいまではいつも勝ち進む学校で、どちらかというと格上のチームだ。

四回までは双方無得点。

両チームともに投手の調子が良く、ランナーが出てもセカンド止まり。


五回の攻撃。
旭日はヒットで出塁したものの、盗塁を失敗し、結局無得点に終わった。


「あぁー」


応援団から大きなどよめきが起こる。

この辺りで一点取っておくと気持ちも楽になるんだけど、こればかりは仕方がない。

だけど落ち込んでいる暇はない。まだまだチャンスはあるはずだ。

今度は守備。
相手チームは一番からという好打順。

今日の一番はもうすでにライト前ヒットを打っていて調子がよさそうだ。

旭日のエースも二ストライク三ボールと追い詰めたけれど……。


「あっ」


バットに当たったボールは、無情にもレフトに転がった。

すると、相手チームの応援団は大歓声を上げる。

ノーアウトで出たランナーはかなりプレッシャーになる。